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「榛嶺の学舎に育った作家たち」記念シンポジウムが開催されました。

令和2118()、渋川市民会館小ホールにおいて、「榛嶺の学舎に育った作家たち」記念シンポジウムが開催されました。このシンポジウムは、現在、渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館で開催されている「渋川高校出身作家展『榛嶺の学舎に育った作家たち』」をテーマに取り上げ、美術、表現活動の分野で、かくも多彩な人材を輩出した「渋高」とはどのような学校であったのかを深く掘り下げようという企画です。当日の渋川市は小春日和の天候に恵まれ、小ホールはほぼ満席となりました。シンポジウムに先立ち、かつて渋川高校で音楽の教師として教鞭をとられ、その後、ウィーン留学を経てクラリネット演奏家として活躍されている高橋貞春先生のミニコンサートも行われ、高橋先生のかつての教え子も多数参加されていたようです。

シンポジウムでは、県立館林美術館長等を務められた染谷滋さん、群馬大学教育学部教授の茂木一司さん、渋川高等学校東京同窓会副会長の角田正衛さん、渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館学芸員の須田真理さんに加えて、広島から駆けつけた広島大学教授の桑島秀樹さんも飛び入りで参加されました。司会は、県美術協会理事の山田一奘さんです。活発な議論が繰り広げられましたが、校歌の歌詞「自由の子」に象徴される渋高の自由度の高さ、彫刻を通じた地域づくりに長期間にわたって取り組んできた渋川市の風土がその根源にあるということでした。今回の作家展をきっかけにより大がかりな展覧会へ発展させたい、アートカフェのような交流の場ができるとよい等、将来に向けた提言も出されていました。